業務用ロールカーペットとは?特徴や施工方法・メリットとデメリットを紹介

業務用ロールカーペットは、オフィスや商業施設などでよく用いられる床材です。清潔感やデザイン性、安全性に優れており、生産的な職場環境を作ることにも役立ちます。

この記事では、業務用ロールカーペットの特徴や施工方法、メリット・デメリットなどを解説します。業務用ロールカーペットの施工を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

業務用ロールカーペットとは?特徴を紹介

業務用ロールカーペットは、オフィスや商業施設などで、床のインテリアとして利用される床材です。清潔感やデザイン性、安全性で優れた点があります。

ここからは、業務用ロールカーペットの特徴を3つ紹介します。

清潔感があり汚れに強い

業務用ロールカーペットの特徴の1つは、清潔感があることです。企業や店舗運営において、業務用ロールカーペットは日常的に発生する汚れやホコリ、臭いに対して高い耐性をもっています。

また、カーペットはホコリが舞い上がりにくいため、しっかりとメンテナンスしていれば、清潔感を保ちやすくなっています。

さらに、製品によっては防虫性や防カビ性の特性をもっており、ウイルスやアレルギーなどの拡散を抑制する機能を有しています。そのため、オフィスはもちろんのこと、商業施設のような多くの人が訪れる場所でも、安心・安全な環境を提供できます。

デザイン性が高い

業務用ロールカーペットは、優れたデザイン性の高さを誇っています。なぜなら、つなぎ目が目立ちにくく、空間を広く演出できるからです。

柄が途切れずに目地がなく、さらに上品なデザインのものが多いので、格式が高い空間を演出できます。さらに、豊富なカラーやデザインがあるため、オフィスや店舗のブランドイメージ向上にも役立ちます。

また、モダンからクラシックまで、さまざまなデザインテーマを選択できるため、インテリアデザインの可能性を高めてくれるのが業務用ロールカーペットです。

安全性が高い

業務用ロールカーペットは、安全性の面でも優れています。物の落下時の衝撃を吸収するため、ガラスが割れることなどによる怪我のリスクを低減できる効果があります。こうしたことから、人の出入りが多いオフィスや商業施設などでも利用されているのです。

また、防火性能がある製品も多く、オフィスや商業施設での火災リスクを軽減します。さらに、静電気の発生を抑える制電性能がある業務用ロールカーペットもあります。

業務用ロールカーペットのメリット

業務用ロールカーペットならではのメリットを、いくつか紹介します。

一体感のあるオフィスを演出できる

業務用ロールカーペットは、「無縫製」という、接着剤や熱接着で仕立て上げていく、縫い目のない縫製の特性をもっています。そのため、空間に一体感をもたらし、オフィスや商業施設全体に統一感が生まれます。

また、業務用ロールカーペットで施工することで、柔らかな質感と温かみのある仕上がりになります。圧迫感がなく、居心地がよくて、ストレスの少ない職場環境を作り出すことが可能です。

踏み心地がよく過ごしやすい空間になる

業務用ロールカーペットの下にはクッション材が敷かれることが多いため、踏み心地のよい歩行感を得られます。実際に、ホテルのロビーや廊下の床などに利用されています。

業務用ロールカーペットを用いることで、柔らかく快適な踏み心地のよいオフィスを作り上げることができます。長期間の労働環境においても、従業員にとって快適な環境を提供できます。

冬でも暖かくリラックスできる

ロールカーペットは保温性に優れており、冷たい床から伝わる冷気を防止できます。オフィス内の温度を一定に保ちやすくなり、冬場でも足元が冷えにくくなります。業務用ロールカーペットは、社員の健康に配慮したオフィスづくりに役立ちます。

特に寒冷地のオフィスでは、業務用ロールカーペットの導入がおすすめです。

業務用ロールカーペットのデメリット

業務用ロールカーペットはメリットだけでなく、デメリットもあります。ここからは、業務用ロールカーペットの主なデメリットを2つ紹介します。

こまめに掃除をする必要がある

業務用ロールカーペットはホコリが舞い上がりにくいメリットがある一方で、掃除をせずに放置してしまうと、時間とともにホコリや汚れが蓄積してしまいます。そのため、業務用ロールカーペットを清潔に保つには、定期的な掃除が必要です。

特に、大規模なオフィスや商業施設となると、清掃の手間とコストが増大する可能性があるのが難点といえるでしょう。

家具の跡が残る可能性がある

カーペットの素材にもよりますが、業務用ロールカーペットに重いオフィス家具やプリンターなどの機器を長時間置いておくと、圧痕が残りやすくなります。特に柔らかい素材のカーペットでは、オフィス家具の移動後も跡が目立ってしまうのです。

ただし、ウールなど弾力性の高い素材の業務用ロールカーペットの場合、ドライヤーなどで温めることで、元の状態に戻りやすい特性もあります。

業務用ロールカーペットの施行方法

業務用ロールカーペットの具体的な施工方法を、次からいくつか紹介します。

フェルトグリッパー工法

フェルトグリッパー工法とは、床にグリッパーピンが取り付けられた木製の棒を固定し、その上にクッション性のあるフェルトを敷き詰め、固定する方法です。フェルトグリッパー工法では、下敷きとして、クッション性のあるアンダーフェルトを利用します。

フェルトグリッパー工法はズレが起きにくく、かつ柔軟性と快適性を向上させることができます。また、張り替えなども比較的容易に行えるため、メンテナンスしやすいのがフェルトグリッパー工法のメリットです。

置敷き工法

置敷き工法とは、ロールカーペットを床に固定せず、そのまま床に置く形でカーペットを敷く方法です。床にカーペットを直接置くだけの簡単な方法なので、施工や撤去が容易で、オフィスに設置する際にも好まれる工法の1つです。

また、施工や撤去が容易なので、敷き替えが頻繁に必要な場所や、床を傷付けたくない場所で施工したい場合に適しています。

モノボンド工法

モノボンド工法とは、カーペットと床の間に特殊なフェルト(モノスラブ)を敷き、専用の接着剤(モノボンド)で固定する工法です。つなぎ目もきれいに仕上がるのが特徴で、たるみやシワができにくくなります。

さらに、摩擦抵抗が低いので、耐久性が高い工法です。長期間美しい状態を保ちたい場合に、モノボンド工法が適しています。

全面接着工法

全面接着工法とは、モルタルや下地の全面に接着剤を付けて、カーペットを貼り付ける方法です。

他の工法に比べて撤去が難しいという難点もありますが、大規模なオフィスや商業施設など、カーペットを敷く面積が大きいケースでは全面接着工法が適しています。また、カーペットのズレや波打ちを防ぎやすく、人の出入りが多い場所でも全面接着工法が用いられることがあります。

業務用ロールカーペット以外の選択肢

業務用ロールカーペット以外にも、オフィスや商業施設、店舗などで用いられるカーペットが数多くあります。

業務用ロールカーペット以外の選択肢として、おすすめのカーペットをいくつか紹介します。

タイルカーペット

タイルカーペットとは、40〜50cm角のタイル形状にカットされたカーペットです。ナイロンやポリプロピレンなどの合成繊維で作られています。

タイルカーペットは裏面にあらかじめ滑り止めやノリが付けられているタイプと、接着剤で貼り付けるタイプの2つがあります。前者の場合は、施工や修正も簡単に行えますが、後者は修正が難しいため注意が必要です。

タイルカーペットはタイル状のカーペットを敷き詰めていくため、汚れた部分だけを簡単に交換できるメリットがあります。また、デザインや色のバリエーションが豊富で、空間に独自の雰囲気を加えやすくなっています。

パンチカーペット

パンチカーペットは、繊維を針で絡ませて作られた、不織布製がメインの床材です。イベントや展示会ではよく利用される床材で、他にもオフィスや公共施設など、多くの利用者がいる場所で使われるカーペットです。

他にも、厚みのあるパンチカーペットは、エレベーターや引っ越し時の養生などでも用いられます。さまざまなカラーとデザインがあり、自由に空間をカスタマイズできるのもメリットです。

業務用ロールカーペットならスミノエ

スミノエは、ロールカーペットやタイルカーペットなどを製造している会社です。創業130年を超える歴史の中で、国産初となるタフテッドカーペットやカーペットタイルを製造しており、お客様の事業活動や日常生活を支えてまいりました。

スミノエは、多様な素材を用いて、幅広く業務用ロールカーペットを提供しております。さらに、業務用ロールカーペットだけでなく、パンチカーペットやタイルカーペットも取り扱っております。

オフィスや店舗、商業施設などでのカーペットの施工に、スミノエが役立ちます。

 

オフィスに合った業務用ロールカーペットを選ぼう

業務用ロールカーペットは、オフィスや商業施設などで、インテリアの敷物として利用される床材です。耐久性や清潔感、デザイン性で優れており、快適で生産的なオフィス環境を実現する上で役立ちます。

スミノエでは、業務用ロールカーペットをはじめ、タイルカーペットやパンチカーペットなど、幅広く床材を提供しております。カーペットの敷設を検討されている方は、ぜひ当サイトをご覧ください。