オフィスのインテリアはなぜ大切?選ぶ際のポイントやカーペットの重要性

オフィスは外観や雰囲気だけでなく、インテリアにも力を入れることが大切です。実際に、GoogleやAppleといった世界的な企業は、オフィスが非常におしゃれでユニークです。国内においても、オフィスのインテリアに力を入れる企業が増えてきました。

ただ、「インテリアがビジネスにどう関わるのかわからない」という方も多いでしょう。この記事では、オフィスのインテリアに力を入れるメリットを紹介し、導入する際のポイントやカーペットの重要性を解説します。

オフィスのインテリアに力を入れるメリット

インテリアは単なるおしゃれではありません。成功している企業こそ、インテリアを重視している傾向にあります。

ここでは「なぜオフィスにインテリアが必要なのか」という疑問を解決するために、オフィスインテリアのメリットを5つ紹介します。

生産性の向上

オフィスのインテリアは、生産性の向上に役立ちます。エジプトにあるミニア大学の研究によれば、オフィスのデザインは社員のパフォーマンスに大きな影響を与えることが示唆されています。

例えば、花や植物の設置は生産性の向上に役立ち、革新的な思考や解決策を生み出しやすくなるという研究結果が報告されています。また、人間工学を重視したオフィス用品の導入も、生産性に影響を及ぼすことが示されています。

参考:Rasha Mahmoud Ali El-Zeiny|The Interior Design of Workplace and its Impact on Employees’ Performance: A Case Study of the Private Sector Corporations in Egypt このようにオフィスのインテリアは単なるおしゃれでなく、ビジネスを成長させるための投資といえるでしょう。

コミュニケーションの促進

インテリアは、コミュニケーションの促進に寄与します。心地よい環境や美しいデザインは、社員同志が交流しやすい雰囲気を醸成させることに役立ちます。

2014年には、世界グリーンビルディング評議会 (WorldGBC) が「オフィスのデザインがスタッフの健康や生産性、幸福に大きな影響を与える」という報告書をまとめました。

参考:World Green Building Council|New Report Links Office Design with Staff Health and Productivity

例えば、部署を問わずに利用できる休憩室を設けてかつ、明るく開放的なインテリアにした場合、ランチやコーヒーブレイク中に同僚と気軽に交流できるようになるでしょう。このような交流からプロジェクトに対する新たなアプローチが見つかったり、部署を越えたコミュニケーションが生まれて社内の連携が強化される可能性もあります。

自社のイメージアップ

オフィスのインテリアを整えることで、来客によい印象を持ってもらうことができ、自社のイメージアップにつながります。

また近年、社内で撮影した写真や動画をSNSに投稿して広報を行うケースも少なくありません。このような投稿が話題になり、多くの方の目にふれた際にオフィスのインテリアが洗練されていると、自社ブランディングの向上に役立つでしょう。

人材の定着や早期離職の防止

インテリアにこだわったおしゃれなオフィスは、人材の定着や早期離職の防止につながります。実際に、壁紙を製造・販売している野原ホールディングス株式会社の調査によれば、20〜30代の会社員の7割以上が「オシャレなオフィスで働きたい」と回答しており、オフィスのインテリアを整えることには、社員のニーズがあることがわかります。

参考:野原ホールディングス株式会社|【働きやすい環境づくりのために】若手社員が働く上で重要だと思うこと第1位は「コミュニケーション力」!コミュニケーションを取りやすいオフィスの特徴とは…?

もちろんオフィスのインテリアが離職の直接的な要因になるわけではありませんが、その一因になる可能性はあるといえます。人材が定着すれば、より優秀なスタッフを雇用しやすくなるため、インテリアにこだわることは採用にも影響を与えるといってもよいでしょう。

社員のモチベーションアップ

インテリアにこだわったおしゃれなオフィスは、社員のモチベーションアップも期待できます。モチベーションが高くなると、社員のクリエイティブ性や生産性が高くなり、イノベーションの創出や業績アップにつながります。

また、オフィスのインテリアに注力することは、会社に対する社員の帰属意識を高めることにもつながるため、モチベーション向上に役立つでしょう。

オフィスインテリアの導入ポイント

インテリアは、オフィスに合ったものを選ぶことが大切です。オフィスの雰囲気に合っていなければ、こだわりを持って投資したとしても逆効果になりかねません。

オフィスのインテリアに投資する際は、次の5つのポイントを考慮しましょう。

  • インテリアの目的
  • 予算
  • オフィスのレイアウト
  • ワークスタイル
  • 使い心地

それぞれのポイントについて解説します。

インテリアの目的

まずは、自社を「どのようなオフィスにしたいか」というインテリアの目的から考えましょう。目的次第でインテリアのテイストやそれにかける予算が大きく変わる可能性があります。

例えばIT企業などでは、会議スペースに大きなテーブルとチェアをいくつか並べるというオーソドックスなスタイルではなく、ビーズクッションやバランスボールをチェア代わりにしているところもあります。こうしたインテリアは、従来の枠にとらわれない斬新なアイデアを生み出しやすくすることや、社員同士が気軽に交流しやすい環境を構築することを目的としています。

どのようなインテリアを採用するかは、会社が社員にどう働いてもらいたいかや、経営方針、ブランディングイメージを示すことにもつながります。そのため、自社の根本的な価値観や今後目指していきたい方向性などを加味して、インテリアを検討しましょう。

予算

次に、オフィスのインテリアに割り当てる予算を決めます。事前に予算を設定しないと、意図せぬ高額な出費が生じるかもしれません。資金が制約されているスタートアップの場合、おしゃれな雰囲気を追求するあまり、予算を過度に消費してしまうリスクも考慮すべきです。

インテリアは生産性の向上や社員のモチベーションに寄与する要素ではありますが、事業の売上に直接的に影響を与えるものではありません。よって、少ない予算から始めるのがよいでしょう。

オフィスのレイアウト

レイアウトの決定も、オフィスのインテリアを整える際の重要な要素です。レイアウトを決めると、実現したいインテリアの全体像がより具体的になります。どの部屋に何センチ幅のテーブルを置くか、チェアは何脚置くか、コピー機はどの位置に置くかなどを、部屋の広さや通路の幅などを考慮しながら決めていきます。そもそも、社員には部署ごとに着席してもらうのか、フリーアドレス制にするのかなどでもレイアウトは大きく変わってくるでしょう。

また、注意点として、業務や通行に支障がないレイアウトになっているかを確認することもポイントです。例えば、エントランス部分に観葉植物を配置したい場合、十分なスペースが足りていないと、その観葉植物を避けて通らなければならないなど、スムーズな動線を妨げるレイアウトになりかねません。

見た目のおしゃれさも追求したいところではありますが、何よりも社員が働きやすいオフィスにすることを前提にインテリアを検討する必要があります。

ワークスタイル

ワークスタイルによっても、オフィスの最適なインテリアは異なります。フリーアドレス制を採用している企業の場合、流動性を重視したインテリアにしましょう。人の動きが多いため、通路幅をしっかりと確保したり、雑音を最小限に抑えるための床材を選んだりといった工夫も必要といえます。

また、業務集中スペースのように、同じデスクを異なる人が使用するホットデスク制にしているスペースがある場合は、さまざまな人が使用することを考慮し、座席や肘掛けの高さを調節できるタイプのチェアを採用するとよいでしょう。

使い心地

インテリア用品は実際に試してみて、使用感を体験することも大切です。特にオフィスチェアは、座り心地を試してみたほうがよいでしょう。どの商品を導入するかは決裁者だけではなく、社員や現場スタッフなどに率直な感想をヒアリングすることもポイントです。

可能であればメーカーのショールームで、使用感やサイズ感を確認することがおすすめです。通販の場合はサンプルを取り寄せてみましょう。

オフィスのインテリアは床材から選ぼう

オフィスのインテリアを検討する場合、まずはカーペットなどの床材から選ぶことをおすすめします。その理由は主に2つあります。

  • オフィスの床材は張替えしにくいため
  • 床材がオフィス全体のイメージを決める

それぞれの理由について解説します。

オフィスの床材は張替えしにくいため

オフィスの床材は、他のインテリア用品に比べると交換が非常に困難です。デスクやチェア、コピー機、機材、各種配線といったさまざまな物が置かれているためです。

交換するためには、床材に置かれている物をすべて移動させる必要があります。場合によっては、一時的に執務スペースが使用できなくなるなど、業務を中断させる必要があるかもしれません。床材はオフィスインテリアの基盤として、最初に選定するのがよいでしょう。

床材がオフィス全体のイメージを決める

床材は、オフィスの雰囲気や印象を大きく左右します。オフィスインテリアの中でも占める面積が最も大きいため、床材の素材や色、質感は、部屋全体のデザインにおいて中心的な要素となるためです。

例えば、明るい色調の床材は開放的な雰囲気を醸し出し、濃い色調の床材はしっかりとした安定感を演出します。自社が目指す方向性に沿って最適な床材を選択しましょう。

オフィスの床材はカーペットがおすすめ

オフィスの床材は、カーペットがおすすめです。カーペットにはさまざまな種類がありますが、一般的なオフィスならタイルカーペットが便利です。

タイルカーペットは業者に依頼しなくても、社員だけで設置可能です。特に専門的な知識などは必要なく、最低限の道具を用意するだけで設置作業ができます。

一般的なロールカーペットだと、汚れたりほつれたりして交換したい場合、丸ごと取り替えなければなりません。しかし、タイルカーペットなら取り替えたいところだけを部分的に交換することができます。

またタイルカーペットなら、複数のカーペットを組み合わせることで、デザインのアレンジを楽しむことも可能です。比較的低コストで購入できることから、規模の小さいオフィスや経費を抑えたい場合にも適しているでしょう。

カーペットに組み合わせる、オフィスインテリア用品

カーペットの次は、オフィス環境を快適にするインテリア用品を考えます。例えば、次のようなオフィスインテリア用品を検討してみましょう。

  • グリーンアイテム
  • ディスプレイ用品
  • 収納

それぞれのインテリア用品について解説します。

グリーンアイテム

観葉植物などのグリーンアイテムは、業務の生産性を高める可能性があります。イギリスの国立大学であるカーディフ大学の研究によると、職場に植物を飾ることで生産性が15%向上するという結果が出ています。

参考:Flower power - News - Cardiff University

また、グリーンは色彩効果により緊張を緩和させる効果があります。会議室や応接室、受付といった人が出入りしやすい場所に設置するのも効果的なインテリアとなります。

ディスプレイ用品

応接室にはディスプレイ用品の設置がおすすめです。来客に会社のプロモーションや告知を行いやすくするためです。例えば、パンフレットスタンドやマガジンラックを使用すると、来客は待ち時間中に会社の情報を閲覧できます。

ディスプレイ用品は主張が控えめなデザインになっていることが多く、さまざまな色合いのカーペットにマッチします。

収納

収納アイテムはスペースを整理し、快適な職場環境を構築するために重要です。例えば、木目調のオープンシェルフはカーペットのデザインと調和し、書類、本、ファイルなどを美しく収納できます。

また、壁面収納であれば、収納できるスペースが大きく、通路などの邪魔にならないため、書類の保管が多い企業の場合などに適しているでしょう。

おすすめ業務用カーペット

カーペットはオフィスインテリアとして最初に選定するのがよいものですが、色味やデザインだけで選ぶのはおすすめしません。商品によっては耐久性や耐摩耗性に乏しく、すぐに交換が必要になることもあるためです。見た目を重視しつつ、素材や機能性も確認しましょう。

高いデザイン性と機能性が両立しているのが、スミノエのカーペットです。スミノエは130年以上にわたってカーペット製造に携わっている老舗のインテリアメーカーです。

ここでは、そのスミノエがおすすめする業務用カーペットを3つ紹介します。

ECOS® (エコス)

「ECOS® (エコス)」は使用済みのタイルカーペットをリサイクルした、水平循環型リサイクルタイルカーペットです。

スミノエでは、廃棄されたタイルカーペットをリサイクル工場で再資源化することに成功しました。こうした地球の資源や環境に対する取り組みが評価され、第4回エコプロアワードの経済産業大臣賞や、第22回グリーン購入大賞のプラスチック資源循環特別部門大賞を受賞しています。

また、従来の後染めした商品に比べ耐光・耐摩託年度に優れており、耐薬品性も強いという特徴があります。さらにデザインも豊富で、さまざまなオフィスのインテリアに合います。

ECOS® (エコス)について詳しくはこちら

Carpet Concierge

オフィスのエントランスなどに敷くロールカーペットを探している企業におすすめなのが、スミノエの「Carpet Concierge」です。

Carpet Conciergeは創業130年以上を誇るスミノエの伝統的な手法と丁寧な製法を生かした、高品質なロールカーペットです。大阪府にあるホテルのW大阪や岐阜県の高山グリーンホテル、京都競馬場の馬主役員ロビーなどで使われています。

他にもさまざまな一流ホテルで用いられていますが、さまざまなラインナップがあるため、低コストで設置できる商品もあります。

Carpet Conciergeについて詳しくはこちら

HT FLOOR 2tec2®(ツーテックツー)

スタイリッシュなオフィスを目指す場合、HT FLOOR 2tec2®(ツーテックツー)がおすすめです。HT FLOOR 2tec2®はベルギー生まれの塩ビ織カーペットで、先進的なデザインが人気です。1本に2色を表現するバイカラー糸を用いており、ジャカード織が平織調から複雑な柄物まで幅広いデザインを表現します。

表面にはジャカード織物特有の小さな凹凸があるため、一般的なカーペットより滑りにくくなっています。

HT FLOOR 2tec2®(ツーテックツー)について詳しくはこちら

オフィスのインテリアはカーペットから

オフィスのインテリアは、社員の生産性向上など、さまざまな効果をもたらします。理想のオフィス環境を構築するためには、まず自社に合った目的設定が必要です。自社の価値観や方向性、ブランディング要素を考慮して、インテリアの構想を練りましょう。

インテリアは、まず床材となるカーペットから決めるのがおすすめです。広い面積を占めるカーペットは、オフィスの雰囲気を左右するほか、一度設置するとその後の取り替えが難しい面があるためです。カーペットを決めてから、他のインテリア用品を検討しましょう。

スミノエでは、さまざまなデザインや機能性に優れたカーペットを豊富に取り揃えています。全国各地にショールームもありますので、ぜひ実際にご覧いただき、イメージを膨らませてみてください。