• 東京宝塚劇場:西陣本綴錦織(にしじんほんつづれにしきおり)緞帳
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東京宝塚劇場

2025年10月に、宝塚歌劇の専用劇場である東京宝塚劇場に、緞帳(どんちょう)をご採用いただきました。緞帳の題名は「THE NATURE OF TIME」で、SUMINOE GROUPの丹後テクスタイル株式会社が、西陣本綴錦織(にしじんほんつづれにしきおり)の製法で丹精を込めて仕上げています。

■緞帳概要
題名:「THE NATURE OF TIME」
   森羅万象と共に、移ろい動いていく「時の流れ」と、絶え間なく流れる時の中で、二度とない一瞬の輝きをイメージしています。
   200色以上の織り糸を使った繊細なグラデーションは、宝塚の舞台の輝きと共に、見るたびに違う表情を見せてくれます。
制作:株式会社阪急建装(本社:大阪市北区)
製作:SUMINOE株式会社(本社:大阪市中央区)
   丹後テクスタイル株式会社(本社:京都府京丹後市)
寸法:天地9m 間口24m
重量:約1,000kg
製法:西陣本綴錦織


緞帳原画

■丹後テクスタイルの緞帳について
製作を担当した丹後テクスタイルは、「丹後緞通」を中⼼に、緞帳、ラグ・マット等、熟練の手織技術と最新の設備を組み合わせたモノづくりに取り組んでいます。格調高く風格のある美術織物の品質は高く評価され、著名な建築物や高級自動車用マットなどに数多く採用されています。
丹後テクスタイルの緞帳は、半世紀を越えて日本の伝統文化の代表的な舞台で活躍してきました。なかでも西陣本綴織緞帳は、その風格において他の追随を許さない美術織物の最高峰の⼀つであり、原画をもとに数百色の糸を使い職人の熟練した技術が発揮された手工芸品です。このたびご採用いただいた緞帳は、第二緞帳として映写することも想定しており、比較的淡い色合いの総グラデーションのデザインとなっております。このような色調の緞帳は製作が一層難しく、より高い技術が必要とされます。実際に製織の現場では、移りゆく淡い色のバランス表現に時間を要し、200色以上の糸で11ヵ月の期間をかけて織りあげられました。


緞帳製作の様子


SUMINOE GROUPは近年、非繊維分野への取り組みや、さらなるグローバル化など変革を進める一方で、祖業である手織緞通(絨緞)などの美術工芸織物の製造にも変わることなく携わっております。日本の歴史的産業である伝統技術を守り育んでいくことは、140年以上続く当社SUMINOE株式会社の使命であり文化への貢献と考え、これからも幅広い製品の提供を通じて、人と社会にやさしい空間づくりに取り組んでまいります。

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