納入製品名/丹後(フック)緞帳(「緞帳と緞通」サイト)
所在地/大分県別府市
納入時期/2022年2月
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本施設は、別府市の市政施工を記念して、1928年(昭和3年)に建築された建物です。現存する鉄筋コンクリート造の建物としては大分県内最古のものであり、2014年から復元リニューアル工事が始まりました。現在は、別府中央公民館及び別府市民会館が入居している別府市指定有形文化財DOCOMOMO Japanによる日本におけるモダン・ムーブメントの建築選定作品となっております。今回のリニューアル工事による公会堂大 ホールの舞台緞帳は、竹細工をイメージしたデザインを丹後(フック)緞帳で仕上げています。 別府は、紀元前から良質な竹が多いと伝えられています。また、日本一の温泉地別府へ集まる湯治客が滞在中に籠や笊などを使用するため、竹細工は土産品として多く作られてきました。長年蓄積された高度な技術を持つ別府竹細工は、大衆工芸とは別の美術工芸という高い次元の道が開拓され、竹工芸の歴史を刻み続けています。ひと目ひと目、編み上げられた竹細工の重なりは、別府の歴史を感じさせます。その様々な美しい“編組”の形状を大胆に配置したデザインの緞帳が今後も人々に親しまれながら、更なる地域の発展を願っております。