
オフィスに敷いているカーペットの臭いが気になる方も多いのではないでしょうか。
カーペットの臭いは細菌やカビの繁殖、ホコリや汚れの蓄積が主な原因です。臭いを取り除くためには、細菌やホコリなどの除去はもちろん、繁殖・蓄積しない環境を整える必要があります。
この記事では、カーペットの臭いの除去や予防の方法を紹介します。買い替えを選択した際のメリットや選び方についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
カーペットの臭いの原因

カーペットから嫌な臭いが発生する原因として、以下の4つが考えられます。
清潔な状態を維持するためにも、まずは臭いの原因を特定しましょう。
- 雑菌の繁殖
- 湿気やカビ
- 汚れやホコリ
- 湿度の影響
雑菌の繁殖
日常的な使用によるカーペットの汚れを定期的に掃除しないでおくと、雑菌が繁殖して臭いの原因になります。細菌は、社員が食事をした際の食べカスなどをエサにして、繁殖し続けます。
掃除をしていないカーペットは、細菌にとってエサの宝庫です。細菌による臭いを防ぐためには、定期的な掃除が必要となります。
湿気やカビ
カーペットが常に湿気にさらされていると、カビが繁殖しやすくなり臭いの原因となります。特に、夏場は高温多湿な日々が続き、カーペットに付着した細菌が繁殖しやすくなるため、定期的な掃除が必要です。
また、カーペットに付着する細菌のなかには、乾燥に強い細菌も存在します。夏場だけ気を付けるのではなく、1年中清潔に保つ意識を持ちましょう。
汚れやホコリ
カーペットが臭う原因として、時間をかけて蓄積した汚れやホコリも考えられます。ホコリは、カーペットの繊維をはじめ、外から入る砂や土、靴裏についているゴミが溜まり発生するものです。
ホコリには臭いの原因となる菌が多く含まれているため、カーペットに溜めつづけると、不快な臭いを発する要因となります。
湿度の影響
毎日掃除しているにもかかわらず、カーペットの臭いが気になる場合は、部屋全体の湿度を調節しましょう。
床下地コンクリートにタイルカーペットを直接貼り付けると、湿度の影響で接着剤が変質するケースもあります。そうなった場合、「生臭いニオイ」がするといわれているため、湿度の高い部屋にタイルカーペットを設置する際には、定期的な換気や、除湿機の設置などの対策が必要です。
カーペットの臭いを除去する方法

カーペットからの不快な臭いがする空間だと、業務の生産性や社員の働きやすさに影響しかねません。
カーペットの臭いが気になる場合は、以下の方法で対処してみましょう。
- 業務用掃除機を使う
- 重曹を使用してお手入れする
- カーペット用の臭い取りスプレーを使用する
- 蒸気クリーニングを利用する
業務用掃除機を使う
臭いの原因であるホコリや食べカスを取り除くために、業務用掃除機を活用しましょう。業務用掃除機は、家庭用と比べて吸引力が強いため、オフィスなど広い面積でも効果的に清掃できます。
高性能のフィルターを使用した掃除機なら、家庭用では回収しにくい微細な粒子も取り除けるため、清潔な環境を保ちやすくなります。湿度の高い環境に対応した掃除機もあるため、部屋の湿気に悩んでいる企業はそうしたタイプを選ぶとよいでしょう。
重曹を使用してお手入れする
ホコリや食べカスなど目に見えるゴミを取り除いたら、重曹で臭いの原因となる細菌を除去しましょう。重曹は「炭酸水素ナトリウム」と呼ばれる弱アルカリ性の物質で、天然の消臭剤とも呼ばれています。
特に、休憩スペースのように靴を脱いで過ごす空間では、私たちの足裏から分泌される皮脂がカーペットに付着します。皮脂は酸性なので、重曹をカーペットにまくと中和反応により、皮脂を取り除きやすくなります。
カーペット用の臭い取りスプレーを使用する
業務用掃除機や重曹で掃除する時間や手間を省きたい場合は、カーペット用の臭い取りスプレーを使用しましょう。カーペット用の臭い取りスプレーには、カーペットに付いている細菌の繁殖を一時的に抑える効果があり、手軽に臭いを防止できます。
ただし、あくまで防止しているだけであり、細菌を除去しているわけではありません。根本的な原因を取り除くことにはならずお手入れの手間がかかるため、一時的な解決策として使用しましょう。
蒸気クリーニングを利用する
予算に余裕がある場合は、蒸気クリーニング(スチームクリーナー)を利用するのも一つの方法です。蒸気クリーニングとは、100℃前後の高温の蒸気で汚れを浮かせて除去する方法です。
細菌は熱に弱い傾向にあるため、蒸気クリーニングは除菌やカビの除去にも役立ちます。洗剤を使用する必要もないため、洗剤に含まれる界面活性剤などの物質がカーペットに残る心配もありません。
徹底的にカーペットの臭いを断ちたい場合は、蒸気クリーニングの導入を検討してみましょう。
カーペットの臭いを予防する日頃の掃除方法

カーペットの臭いの原因である細菌やホコリの除去は、清潔なオフィスを保つために大切な作業です。掃除を日常的に行えば、先述したような清掃作業にかかるコストや工数は不要となります。
清潔なオフィス環境を維持するためにも、以下2つの掃除を定期的に実施しましょう。
毎日カーペットを掃除する
日々溜まるホコリや食べカスを除去するためにも、できるだけ毎日カーペットを掃除しましょう。カーペットを敷いている範囲が狭い場合は、粘着カーペットクリーナーで表面のゴミを取るだけでも問題ありません。
掃除機を活用する場合は、フィルターの根詰まりを防ぐためにも、明らかに大きいゴミを除去してから実施しましょう。取り外しが容易なタイルカーペットの場合は、ときどきカーペット下の汚れも除去すると、より清潔な環境につながります。
定期的にカーペットを乾燥させる
湿度の高い環境にカーペットを敷いている場合は、定期的に乾燥させましょう。毎日の掃除でカーペットについている細菌やカビを除去したとしても、湿気が残ったままの場所に戻すと、細菌やカビはすぐに繁殖してしまいます。
乾燥方法としては、陰干しがおすすめです。晴れているタイミングで2~3時間陰干しするとよいでしょう。ただし、直射日光に当てると変色・退色の原因となるので避けましょう。
カーペットを張り替えるタイミング

定期的に掃除や陰干しをしているにもかかわらず臭いが取れない場合は、カーペット自体の張り替えを検討しましょう。
ここでは、カーペットを張り替えるタイミングについて解説します。
使用して5~6年経ったとき
カーペットを敷いてから5〜6年経過している場合は、張り替えを検討するタイミングです。ある程度の年月が経過すると、日常的に掃除を徹底してもカーペットの毛並みが悪くなったり、除去しにくい汚れが溜まったりします。
目に見えない長年の汚れによる健康への影響も懸念されるため、5~6年経ったタイミングで張り替えるのが理想です。
臭いや汚れが取れにくくなる
臭いや汚れが取れにくくなったと感じた際も、カーペットの張り替えを検討するタイミングです。カーペットの臭いや汚れは日々のお手入れや蒸気クリーニングである程度取れますが、対象の範囲が広い場合、掃除にかかる費用も高額になる可能性があります。
また、著しく汚れていたり、カーペットの毛足が潰れていたりするときも張り替え時といえます。
カビや菌が発生しているとき
カビや菌の発生が続く場合は、カーペットを張り替えることで解決する可能性があります。カビが発生しているカーペットを使い続けると、健康に悪影響を及ぼすリスクも高まります。
清潔な環境を社員に提供するためにも、カビが発生しているのを見つけたらカーペットの張り替えをおすすめします。
カーペットを張り替えるメリット

カーペットの張り替えには、カーペット本体の費用に加えて、張り替えを専門業者に依頼する場合は張り替え費用も発生するため、ある程度コストがかかります。
しかし、コストがかかる分、カーペットの張り替えには複数のメリットが存在します。一つひとつ確認していきましょう。
オフィスの印象が変わる
新しいカーペットに張り替えると、臭いや汚れがなくなるのはもちろんのこと、オフィスの印象を刷新することができます。
同じデザインのカーペットに張り替えるだけでも、清潔感のある空間へと印象がアップするでしょう。さらに張り替えのタイミングで異なるデザインや色のカーペットを採用すれば、それまでのイメージを新しくすることも可能です。
オフィス環境における色の役割は大きく、社員のモチベーションや生産性に影響を与えます。例えば、赤、緑、青がオフィスにもたらす効果や取り入れるのに適した空間は以下の通りです。
カーペットの色 オフィスにもたらす効果 赤 ・活発さややる気を引き出す色 ・会議室などに取り入れることで、会議の活性化が期待できる 緑 ・ストレス軽減や緊張を緩和させる色 ・休憩室に取り入れることでリラックス効果が期待できる 青 ・心を落ち着かせる色 ・執務室に取り入れることで集中力を高める効果が期待できるカーペットの張り替えのタイミングでデザインや色を変更する場合は、こうした色の効果をうまく取り入れることで業務の生産性を高めたり、社員が働きやすい空間を作り上げたりすることができます。
断熱性や防音性を高められる
カーペットの素材には、断熱性や防音性を高める効果があるものもあります。断熱性に優れた素材を使用したカーペットであれば、床の断熱層として機能し、夏は涼しく冬は暖かいオフィス環境づくりにつながります。
また、防音性に優れたカーペットを使用することで歩行時の衝撃を吸収しやすくなるため、静かで業務に集中しやすいオフィス環境を築くことが可能です。さらに、下階のオフィスにも音が響きにくくなる効果も期待できます。
アレルギー対策になる
カーペットを新しく張り替えることは、アレルギー対策にもつながります。カーペットを敷いてから年月が経つと、経年劣化でアレルギー発症の原因であるホコリやダニが溜まりやすくなります。
カーペットに溜まったホコリやダニが原因でアレルギーを発症するリスクもあるため、しばらく張り替えていない場合は早めに張り替えることをおすすめします。
スミノエのおすすめ業務用カーペット

業務用カーペットの張り替えなら、スミノエのカーペットがおすすめです。スミノエでは、お客様の要望に合わせた最適なカーペットを提供しています。
ここからは、オフィス空間におすすめのカーペットを3つ紹介します。
ECOS® (エコス)
「ECOS® (エコス)」は、今まで廃棄するのみであったカーペットを資源として利用した「リサイクルタイルカーペット」です。
ECOS® は全商品が再生材比率70%以上となっており、エコマーク認定基準「再生材比率25%」を大幅に超えています。さらに、紡糸段階で顔料を練り込む「原液着色糸」を採用しているため、耐光・耐摩耗性・耐薬品性に優れています。
Carpet Concierge
「Carpet Concierge(カーペットコンシェルジュ)」は、ホテルクオリティを実現したタイプのカーペットです。
耐久性の高い「BANJUL(バンジュール)」や、ナチュラルなデザインが特徴の「TSUBOMI」など13種類がラインナップされています。カラーバリエーションも豊富なため、自社の用途に合わせた柔軟な選択が可能です。
高級ホテルで使用されているようなラグジュアリー感のあるカーペットで、お客様をもてなしたいと考えている企業にはCarpet Conciergeがおすすめです。
HT FLOOR 2tec2®(ツーテックツー)
「HT FLOOR 2tec2®(ツーテックツー)」は、ガラス繊維を塩化ビニル層でコーティングすることで、耐久性と撥水性を実現したブランドです。デザインを生地に織り込んだ「ジャガード生地」を採用しているため、オフィスの雰囲気をシックな印象に変えられます。
さらに、2023年8月より歩行音を抑えつつ踏み心地を向上させた「コンフォートバッキング」を導入しています。オフィスの環境をカーペットから変えていきたい企業には、HT FLOOR 2tec2®がおすすめです。
臭いが取れないカーペットは早めに取り替えよう

カーペットに臭いが付く原因として、細菌やカビの繁殖、ホコリや汚れの蓄積が考えられます。玄関マットを設置して汚れがオフィス内に持ち込まれるのを防ぐなど、臭いの原因の除去に加えて、定期的にカーペットを掃除するようにしましょう。
ただ、カーペットを敷いてからある程度年数が経過すると、毛並みが悪くなりホコリや汚れが溜まりやすくなるため、張り替えを検討しましょう。
株式会社スミノエでは、お客様のご要望に合わせた最適なカーペットを提供しています。自社に合ったカーペットの買い替えを検討している方は、ぜひ当社にご相談ください。