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緞帳 緞通 懸装品(祭礼品) 美術工芸品 校旗
   

緞帳(どんちょう)

綴織緞帳 丹後緞帳 スミノエアート緞帳 ナッセンジャープリント緞帳 友禅緞帳 既製裂地緞帳 緞帳の歴史
 

綴織緞帳 綴錦織、西陣本綴織緞帳

綴織緞帳(綴錦織、西陣本綴織緞帳)は、その豪華さ、その風格において他の追随を許さない美術織物の最高峰です。
そのゆえんは、機械に頼らず、300~900色を超える織糸(おりいと)を、織り手(職人)が織り上げていく手工芸の技であり、デザイン効果を最大限に織物へ表現していく熟練した技術の結晶であるからです。
原画を緞帳製作の原寸大(製織用原図)に拡大し、使用する織糸の番号をその製織用原図に書き込み、経糸の裏側に設置し、番号通りの色と品質の織糸で織り込んでいきます。綴織緞帳の完成まで通常は4~6ヶ月もの長い時間がかかり、職人によって心血を注がれた究極の手工芸品です。

手織り 多彩な表現が可能 飛ばし上げ昇降対応 折り上げ昇降対応
丹後テクスタイル株式会社

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丹後緞帳

フックド・ラグの製法を活用した緞帳です。当社グループでは丹後緞帳と呼んでおります。
綴織のような織組織上の制約がなく、織り方の変化やボリューム感を自由に構成でき、多彩に織り上げることができます。純綿基布に織糸を打ち込んで製作する方法で、パイル長の高低差、ループやカットの織表現により油絵具のボリュームあるタッチ感や、色糸の多彩な合糸(ごうし)により水墨画の繊細なにじみの表現を得意とします。ループ織だけで織り上げる方法は、綴織に劣らない風合いを表現することができます。通常では、200色以上の織糸を使い、金・銀・色箔糸などはループ織で活用され、デザインの効果を最大限に活かすことができます。完成まで通常3~4ヶ月です。

フックガン 多彩な表現が可能 飛ばし上げ昇降対応 折り上げ昇降対応
丹後テクスタイル株式会社

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スミノエアート緞帳

スミノエアート緞帳は、デジタルデータ化したデザイン画をもとに、電子ジャカード機で織り上げ、生地を緞帳サイズに縫製し、1枚の緞帳に仕上げます。デジタルデータを用いるため、短納期にも対応が可能です。既製裂地緞帳と同程度の厚みがあり、堅牢性と安定性に優れています。なお、引き割方式の舞台装置にも対応可能です。

デジタルデータ 短納期対応 引割緞帳対応

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ナッセンジャープリント緞帳

ナッセンジャープリント緞帳は、緞帳原画をデジタルデータ化し、ナッセンジャープリント機で生地に直接インクジェット印刷する、高画質のオリジナル別注プリント緞帳です。写真や絵画の原画タッチをそのままに、1670万色のフルカラーで繊細で鮮明に再現することができます。120cm巾にプリントされた裂地を縫製し、1枚の緞帳に仕立て上げるため、短納期にも対応できます。また、薄手の生地で軽く、舞台装置への負担が少ないため、幼稚園・公民館・小学校等の舞台(引割緞帳:写真下)に最適です。

フルカラー 短納期対応 引割緞帳対応

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友禅緞帳

友禅緞帳は、既製織物(斜子地、他)の台生地を縫製して1枚の緞帳に仕立て、生地に図柄を染付けて製作する緞帳です。
キャンパスに絵を描くように、原画をほぼ忠実に再現することができ、手描き・型染めなどの友禅の技法を応用することから友禅緞帳と呼ばれています。薄手の台生地(綿・レーヨン)のため、緞帳重量が軽く、ナッセンジャープリント緞帳と同様に舞台装置への負担が少なく、幼稚園・公民館・小学校等の舞台に最適です。

友禅 短納期対応 引割緞帳対応

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既製裂地緞帳

ジャカード織による緞帳用裂地を常時在庫しており、短納期・ローコストで緞帳製作が可能です。金箔・銀箔糸を使用した、照明効果を最大限生かせる厚地の織物で、また、リピート柄のため、縦・横ともにどのようなサイズでも対応できます。全て防炎加工品です。

ジャカード リピート柄対応 短納期対応 引割緞帳対応

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住江織物株式会社 京都美術工芸所  

緞帳の歴史

緞帳(どんちょう)とは、舞台と観客席との間を仕切るための幕のことです。観客は、この一枚の幕の陰に秘められた演劇の世界への期待感に大きく胸をふくらませます。緞帳は、観客が舞台へ感情を移すための入口であると言えるでしょう。

緞帳の歴史は古く、歌舞伎座が誕生した江戸時代と言われております。幕府公認の三座(猿若・森田・市村)では、左右に開閉する三色(黒・柿・萌黄)の引き幕(定式幕)が用いられました。しかし、他の芝居小屋では幕の使用を禁じられたため、黒や浅黄(あさぎ)等の単色による吊り上げ・吊り下げ式の粗末な幕が使われたと言われております。幕開き・幕間・幕切れ・一幕・幕の内弁当等の言葉が示すように、「幕」は芝居の象徴とされていました。

現代の豪華な緞帳が作られるようになったのは、昭和に入ってからです。当社では、京都丹後の地で緞帳の製造を開始し、綴織緞帳の本格的な手法を確立しました。1952年(昭和27年)に東京歌舞伎座へ綴織緞帳(巾30m丈7.1m)を納入して以来、半世紀以上に渡って歴史を刻み、東京国立劇場、国立文楽劇場をはじめ、全国各地の文化会館、市民会館や公共施設、民間のホールでご利用いただいております。

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