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カーテンのメンテナンスMAINTENANCE

 カーテンの美しい風合や機能性を長持ちさせるには、上手なお手入れが大切です。 ここでご紹介するお取扱いポイントをご参考に、快適なインテリアライフをお楽しみください。

安全にお使いいただくために

〈火気厳禁〉
火災の原因となるおそれや、生地の変質や劣化を促進させるおそれがあります。火気には絶対に近づけないでください。また、照明器具などの高温となる器具や光を集める鏡などの配置にご注意ください。「防炎カーテン」は燃えないカーテンという意味ではありません。
〈取り扱いはていねいに〉
カーテンには絶対にぶら下がらないでください。生地やフックの破損だけでなくカーテンレールが落下する恐れがあります。また、生地に不要な力を加えると縫い目が裂けたり、生地の目ずれがおこる可能性があります。

警告

小さなお子さまがいるご家庭では、ソファーやベッドが踏み台とならないよう周りの家具の配置にもご注意ください。

日頃のお手入れについて

カーテンは常に太陽光にさらされる過酷な環境下にある繊維製品です。また、空気中の見えない汚れによって知らぬ間に汚れています。

カーテンの汚れ

汚れの多くは、空気中のホコリの吸着によるものです。汚れたまま放置すると、カーテンが酸化し、変質や劣化を加速させます。

喫煙やキッチンが近いお部屋

タバコのヤニや油分を含んだキッチンからの煙は、空気中のホコリと一緒にカーテンに付着し、短時間で生地を変質させることがあります。

空調機器や交通量の多い道路に面したお部屋

室内暖房や室外機、車などから排出されるガスや粉塵に含まれる成分は生地を酸化させ、短期間で劣化させることがあります。換気など空気の循環に留意してください。

結露などによる湿度の高い環境

結露の水分はカーテンの伸縮の原因となります。また、カビや酵母菌の発生、汚れの付着によって、生地を変質させることがあります。 窓の水分をふき取り、カーテンが濡れている場合は風通しを良くして、すみやかに乾燥させてください。

お手入れ方法

日頃からカーテンを軽くはたくなどして、ホコリがつかないように心がけてください。 汚れは時間の経過とともに落ちにくくなります。すぐにふき取り、乾燥させてください。(部分的な水濡れは色泣きや輪ジミ跡の原因となります。) また、定期的な洗濯処理をおすすめします。

洗濯方法

使用環境によっても異なりますが、薄地カーテンは半年に1回、厚地カーテンは年に1回の洗濯を目安としてください。汚れが目立つ前に行うことが大切です。

ご家庭で洗濯される場合

・ホコリをよくはらって、フックなどの付属品を全て外してください。
・必ずメンテナンスラベルの取扱絵表示に従ってください。

洗濯機を使用する場合

1.プリーツだたみで、洗濯ネットに入れます。1回の洗濯で、1~2枚まで。詰め込むと汚れが落ちにくくなります。
2.水量は「最大」、水流は「弱」にしてください。
3.脱水はごく短時間(30秒以内)にしてください。

手洗いの場合

1.プリーツだたみをして、手で押し洗いしてください。(もみ洗いはシワの原因になりますので避けてください。)
2.脱水機にかけず、押し絞りしてください。

汚れがひどい場合にはつけ置き洗いをおすすめします。
水温は約40℃で30分~1時間程度、洗濯液につけておきます。

乾燥方法・アイロン掛け

・脱水し終わったカーテンは元のレールに吊るして自然乾燥させるのが最も適切な方法です。(水滴で床が濡れないようにご注意ください。)
・吊った後は全体を軽く下に引っ張って寸法を合わせ、全面を手で叩いてシワを伸ばします。
・家庭用乾燥機は絶対に使用しないでください。(縮み、変質の原因となります。)

ウェーブについて

形態安定加工を施したカーテンは、ヒダを整えて自然乾燥することで美しいウェーブが保持されやすくなります。アイロン掛けはウェーブに沿ってすみやかにおこなってください。綿やレーヨンなどの洗濯によりウェーブが消失しやすい素材は、日常のお取扱いでヒダを整えてお使いいただくとナチュラルなウェーブがつきやすくなります。

クリーニング店に出される場合

・水洗いできない生地はクリーニング店にご相談ください。
・あらかじめ取扱絵表示、カーテンの状態、寸法を双方で確認してください。

バランスのお手入れ

釘またはタッカーで固定させた場合…取り外して洗えません。プリーツ、ひだたたみの間、スワッグの谷間など、こまめにブラシなどでほこりを落としてください。

ベルクロテープまたはフックで固定させた場合…取り外して「メンテナンスラベル」の取扱絵表示の内容に従ってお取扱いください。

メンテナンスラベル

メンテナンスラベルはカーテンの裏側に縫い付けられています。 メンテナンスラベルにはお洗濯の際の取扱絵表示が記されています。

取扱絵表示

・市販の中性洗剤または弱アルカリ洗剤をご使用ください。
・洗濯禁止のカーテンに市販のドライ用洗剤は使用しないでください。
・手洗い禁止のカーテンを洗濯機の手洗いモードで洗わないでください。

洗濯表示

※繊維製品の特性上、取扱絵表示どおりの洗濯処理でも、収縮や風合いの変化が避けられない場合があります。

フックについて

カーテンフックの種類には、丈を簡単に調整できる樹脂製のアジャストフックや金属製のフック、ギャザーテープ用フックがあります。

アジャストフックの場合

丈の調整方法

指先で軽くフックを下(お好みの位置)へ押し下げます。
下げすぎた場合は、一番下まで押し下げてフックを外し、改めて上部から入れてください。1段=5mm単位で、約5~6cmの丈調節が可能です。

取り外し方法

フック全体が外れます。
カーテン上部から抜き取ってください。

右のような、ぐらつき防止機構付きの「十手式」差込タイプは、ヒダの中間部で突起が引っ掛かっています。注意して抜いてください。

アジャストフック

ギャザーテープ用フックの場合

幅の調整方法

幅の調整方法 ギャザーは寄せた状態でお届けします。
幅の微調整はコードを引いてギャザーが均等になるようにしながら合わせてください。
コードは決して切らずに、コードタイに束ねて固定してください。

取り外し方法

フック全体が外れます。
カーテン上部から抜き取ってください。

※縫製資材は予告なく変更する場合があります。
※市販のフックを代用する場合は、長さをお確かめください。

ギャザーテープ用フック

生地の特性について

ニオイについて

生地によっては麻のように固有の素材臭を感じるものもあります。 時間が経つにつれて薄れていきますが、換気にご留意ください。

マーキング残りについて

カーテンの一部に縫製時のマーキングチャコ(紫色)が残っている場合があります。これは数日で消えますが、気になる場合は水をつけた布でふくと早く消えます。

カーテンが届いたら…上手な吊り方

カーテンを吊るときに、ひと手間加えることで、より美しくお使いいただけます。

サイズの調整

繊維製品は、シワや使用環境で伸縮する場合があります。とくに綿などの天然繊維やレーヨンは伸縮しやすい繊維のため、フックで丈を調整してください。 アジャストフックの場合、フックを上下させて丈の調整が可能です。 カーテンレールの取付前にカーテンの採寸を行った場合は、レールの取付位置やゆがみを確認してください。

梱包のたたみシワ

たたみシワの整え方

開梱直後のカーテンは、梱包時のたたみシワがつき、生地が安定していません。とくに、形態安定加工を施したカーテンはたたみシワが目立ちやすく、中央と両端に隙間が生じる場合があります。
1.到着後は、すぐにカーテンレールに吊ってください。
2.吊った状態で、たたみシワの目立つところを上下左右に軽く引っぱり、シワを伸ばしてください。(日頃のお取扱いでもヒダを整えてタッセルで固定しておくことでウェーブが整っていきます。)

アイロンのかけ方

たたみシワは徐々に伸びますが、生地風合いによって差があります。
1週間ほど経ってもシワが気になる場合はアイロンをかけると効果的です。
1.縦方向にヒダ山をつぶすようにアイロンをかけてください。
(ポリエステル100%の場合、温度は120℃から行い140℃まで。スチームアイロンもしくは霧吹きで軽く湿らせてからアイロンをかけてください。)
2.カーテンを寄せてプリーツだたみの状態で、全体をプリーツに沿って縦方向に軽くアイロンをかけるとより美しく仕上がります。
3.プリーツだたみの状態で余熱を冷ましてください。

アイロンのかけ方