人材活性化と女性活躍推進

活性化した組織こそ、
新たな100年を築いていく

 CSR推進委員会のもと、多様な意見を反映させるために8つの部会を設置しております。人事第3部会において、人材活性化と女性活躍推進を2本の柱として、ボトムアップの活動を進めております。2014年度は、女性のみの部会で検討を行いました。

活性化した組織こそ、新たな100年を築いていく
後列: 福田 直子 森 淳子 高本 陽子 大澤 まゆみ 廣田 直子 杉山 千咲
前列: 芳賀 雅子 入江 香織 濱本 裕子 松本 有加 堀野 晶子

目指す方向性の検討

住江織物グループの人材活性化のために必要なことは何だと思いますか?

  • 『働きやすさアンケート』でも見られた、労働時間の問題やハラスメントに関する対策は、やはり「人材活性化」という面でも重要だと思います。
  • 上位者の方が、会社の向かっていく方向性を熱く語ってくれる場が是非あればと思います。やはり、生の声で、グループ全体を想う強いメッセージが、社員の胸に響くのではないかと思います。
  • 部門を越えた繋がりや、頑張っている社員のクローズアップはとても有効だと思います。あまり知られていない住江織物グループの良い面に光を当てることで、ここで働いていることに社員が誇りを持てるような会社でありたいです。
  • これからの100年を担っていく若手が、未来への経験を積んでいくこと、視野を広げていくことを促進できればと考えます。

女性活躍のために、どんなことが必要だと思いますか?

  • 『女性管理職比率のUP』は、会社施策への発言力を強める、後に続く女性のロールモデルとなるためにも大切だと思います。
  • 『管理職』=『活躍』ではないはずで、それぞれの領域で貢献することを目標にいきいきと働くことも活躍ではと思います。女性の活躍を支援するようなセミナーは継続して実施できればと感じます。
  • キャリアの中断や、育児等時間的に制約が生じた際の評価、経験不足、職域の片寄りなど、女性にとって予想されるハンディはたくさんあると思います。早期に辞めない仕組み作りは今後も継続して行った上で、長い目で対策を考えていく必要があるのではないでしょうか。
  • 管理職への女性部下指導研修や意識改革は必要なのではと思います。
検討した結果
 既に対策案の実施に漕ぎ着けたもの、まだまだ実現には遠いもの、様々ですが、人材活性化・女性活躍推進は中期的にも強化していきたいテーマでもあるため、次年度以降も検討、取り組んでまいります。
2015年10月より入社1〜5年目の若手社員を対象とした「次世代育成面談」が始まりました。

社内コミュニケーションの活性化~ランチミーティング〜

 社内でのネットワークづくりを目標に、2015年2月にランチミーティングを開催いたしました。普段関わることのない人と意見交換をすることにより、新たな発想を得られたり困ったときに相談できる関係づくりを目的としております。
 研究・開発や営業、デザインなど様々な職種・部門から、入社15年目前後の社員3名を先輩社員として迎え、4年目までの若手社員3名との計6名で昼食をとりながら行いました。
 1回目は「これまでのキャリア、これからのキャリア」をテーマに掲げました。若手社員から先輩社員に対して後輩育成やモチベーション維持などの質問・相談があり、先輩社員は自らの経験を交えながらアドバイスをいたしました。お互いのキャリアについて情報を共有することにより、これまでのキャリアを見つめなおし、今後のヒントを得られていたように感じました。
 実施後の参加者アンケートでは、「参加してよかったか」の項目について5点満点中4.83という評価でした。また、「普段聞くことの出来ない世代の方の経験談を聞き、自分の仕事に対するやり方の見直し、確認ができた。」や「他部門でも仕事の悩みの種類は似ている。ポジティブに話ができる場がこれに限らず多くあれば。」といった感想・意見が出ました。
 今後もテーマやメンバーを変え、継続して実施してまいります。

<シニア社員の活躍>

 60歳定年退職者の知識・経験の活用として、65歳まで雇用を確保する再雇用制度を利用しているシニア社員は現在住江織物グループで93名です。住江織物グループでは、今後も「人材の活性化」の一つとして、多様な従業員がいきいきと働ける職場作りに取り組んでまいります。今回は、シニア社員の活躍インタビュー第1回として、エネルギッシュに働いていると評判の海外統括部黒川をご紹介いたします。

〜黒川 信一 経歴~
1972年 入社 名古屋営業所
1988年 東関東営業部(埼玉)
1996年 名古屋営業部
2000年 広島営業部 部長
2001年 カーペット営業部 部長(大阪)
2011年 TCHS(タイ) (Executive Director)
2012年 海外統括部(大阪)
2013年 定年
2013年 シニア社員 海外統括部中国担当

Q1 とてもモチベーション高く、仕事を行っているということですが、何か秘訣はありますか?
 シニア社員になった現在は、周りのサポートを行う業務が増え、担当業務の範囲も比較的限られているため、その分一つ一つの業務に集中できています。また、キャリア的にも十分にこなせる仕事内容だと思っているので、同僚に恥ずかしくない仕事をテンポよく行おうと心掛けています。
Q2 現在の仕事に役立っている経歴等を教えてください
 入社後、全国の拠点で約29年間営業をし、その後は大阪で営業統括、調達業務を、タイでは日本人責任者として、様々な地域と業務内容を経験しました。こんなに様々な経験をした人は珍しいのでは?そこで得た人脈の広さは現在も役に立っていると思います。また、2011年より就任したTCHSでは、着任と同時に大洪水に遭いました。大量の製品を失った上、全ての機械が水没しましたが、住江織物、得意先、仕入先、他拠点の協力も得て、一度も欠品を起こさなかったことは会社として誇りに思います。海外勤務は困難も多かったですが、経験して良かったと思い、現在の仕事にも活きていると思います。
Q3 「私だから」と自負していることは?
 現在、中国拠点の担当として、収支管理や開発から生産準備までのフォローなどを行っており、各拠点からの要望を部内にスピーディーに展開することを大切にしています。これは海外勤務で知った現地の苦労を含め、長年の経験で培った幅広い知識を持つ私だから出来ることだと思っています。今後も、少しでも私のノウハウを伝えていけたらと思っています。
Q4 最後にシニア社員として言いたいこと
 シニア社員になってから、役職者であるという責任とプライドから解放されたと感じます。趣味を楽しむことが明日への活力となり、業務を確実にこなして周りをサポートする、そんな好循環のサイクルで今後も健康的な充実した生活を送っていきたいですね。

〈インタビューをして感じたこと〉
 一生懸命に妥協することなく仕事をしてきた結果が今をつくり、限られた時間のなかで最大限のパフォーマンスを発揮されていることを感じました。

〈同僚からのメッセージ〉
 黒川さんは中国担当として熱く仕事をされています。何事にも真っ直ぐに取り組まれ、テキパキと仕事されている姿に私たちも気が引き締まります。時には厳しく、時には優しく、温かくご指導いただいています。また、私たちの行く末も案じてフォローして下さっています。プライベートでは肋骨にひびが入っていてもトライアスロンに出場されるほど強靭な精神力と体をお持ちで、いつも元気をもらっています。

高本 陽子(海外統括部)

女性社員の活躍

 住江織物グループは、女性社員が活躍できる環境づくりと女性管理職の比率を上げることを目標としております。今回は、更なる成長を目指す2名の女性社員の仕事を通じたやりがいやキャリアプランなどをご紹介いたします。

「試行錯誤し、得られる大きな達成感
 入社以来10年以上、カーペットの商品開発を担当してきました。OEM商品と呼ばれる他社ブランド製品の開発を行う場合は社内外の多くの人と協力して仕事を進められますし自社ブランドの商品開発ではコンセプトから売り場提案まで幅広く携われることに魅力を感じています。この仕事をしていると、何度もデザインや色を考え直し開発したものが、店頭に置かれているのを自分の目で見たときは非常に嬉しいですし、売れ行きが好調であると聞くと安心します。
「広い視野を持ち、伝えてゆく」
 デザインを考える際、客観性を持ってアイデアを出すよう心掛けています。他にもっと良い考えがないか、方向性は合っているか等を自分で納得してから実行するようにしています。また、毎日の限られた時間の中で自分の仕事をやり切ることと他のスタッフに今までに培ってきた知恵を少しでもトスできるよう気を配ることも意識しています。
「模索しながら両立を目指す」
 約1年間の育児休業を終えて2015年5月に職場復帰し、現在はまだ仕事と家庭の両立というスタイルを手探りしている状況です。周りのスタッフからのフォローを受けながら1日1日を必死にこなしており、将来の目標はまだこれと強くイメージできませんが、まずは再び自社ブランドの商品開発に携わっていきたいと思っています。また子どもが生まれてからもやりがいを持って楽しく仕事が出来るんだということを後輩に感じてもらえたらと思います。

「100%の想いを伝えて物づくり」
 私の現在の業務は、自動車のシート表皮材の開発です。営業担当者やデザイン担当者から商材に関する要望を聞き、協力工場と連携して商品を開発し、最終的には量産に繋げていく、重要な橋渡しの役割を担っています。そのため、各担当者との連絡はメールのみでなく、電話や直接会って話すなど相手とのコミュニケーションを大切にし、相手に100%の想いを伝えることを心掛けて日々仕事をしています。自分の想像したものを形にできたときや、得意先様の厳しい要求を満たす仕上がりになったときには非常に大きな達成感を感じます。
「漠然とした夢から、手を伸ばしてつかみたい明確なゴールへ」
 自分にしかできない仕事がしたい。という夢を持って入社しました。そして現在、合成皮革に特化した新規プロジェクトの一員となってシェア拡大に尽力しており、明確な目標に向かって前進していくことが新たな夢となっています。近い将来に、自分の開発したシートを搭載した車両が街中を走っているのを見かけたらと想像するとわくわくします。
「同じステージで戦っていきたい」
 男性だから、女性だからと特別な区別をすることなく、誰もが同じように仕事をする今の職場環境は、入社前に想像していたよりもずっと働きやすいです。特に『女性だからできない』ということは言われたくないと私は思っています。ただ、これからのライフイベントで男性との差が開くということは考えられます。 そのため、自分なりの仕事の方法を見つけて効率よく仕事が出来るよう、さらに努力をしていこうと思っています。

 仕事内容や働くスタイルの異なるお二人ですが、共通して仕事の中でやりがいや達成感を感じながら、 目標に向かっていきいきと働いていることが伝わってきました。女性が長期的に働くには、本人の働く意思に加え、周囲のサポートが必要不可欠なのではないかと感じました。女性の多様な働き方や活躍を推進していく体制や雰囲気がグループ全体に根付いていくよう、取り組みを強化していきたいと思っております。

女性活躍に向けた取り組み

住江織物グループの女性活躍に関する現状と取り組みをご紹介いたします。

■当社グループの現状(国内事業所正社員対象)

 住江織物グループでは育児・介護をサポートする制度を整え、仕事と家庭の両立を支援する体制づくりをしております。法基準を上回る支援策としては、小学校卒業までの始業・終業時刻の繰り上げ繰り下げ、子の看護休暇(子1人につき年5日、年10日を上限)を小学校3年まで取得可、介護休暇、介護短時間勤務については、通算6か月の取得が可能等、整備をしております。また、社内イントラネットに「仕事と子育て両立支援マニュアル」の掲載をスタートいたしました。産休・育休から始まり、職場復帰してからの悩み、上司・周囲はどのように支援したらよいのか、解決のためのヒントを今後も掲載してまいります。

■「女性活躍サポート・フォーラム」への参加

 住江織物グループから、毎年、管理相当職2名、中堅層2名の女性社員が(財)21世紀職業財団主催の 「女性活躍サポート・フォーラム」に参加することとなりました。参加者の能力向上はもちろん、自社内の研修ではできない、他社、異業種で活躍している女性社員の方とのネットワーク構築、他流試合を狙います。

〈中堅対象コース参加者の感想〉

 自社や友人以外で働く女性と交流する機会がほとんど無かったので、とても新鮮で刺激になっています。 フォーラムに参加してみて気付いたことは、仕事内容はそれぞれ違っても、抱える問題や悩みは似たようなものが多いということです。それは 男女関係ないものであったり、女性特有のものであったりしますが。ただ、皆考えていることは同じだなと思うと心強く感じ、自分自身のヒントになるものがたくさん得られそうです。

 業務では関わらない様々な業種の方と、仕事からプライベートな事まで意見交換することができ、刺激を受けています。仕事内容が違っても課題や問題点、意識は共通していることが多く、何年も一緒に仕事をしてきたかのような雰囲気があります。1年間の講演会・勉強会を通し、今後どう取り組むべきなのか、また取り組んでいけるのか自分なりの道を作ることを目標にコミュニケーションをとっていきたいと思います。

■ ⼥性活躍推進のためのセミナー・講演会実施

 2014年10・11月には、女性を対象とした「仕事力アップセミナー」を開催し、49名の女性社員が受講しました。今後、2016年1月に経営層・管理職および女性社員を対象として、女性活躍推進講演会を開催する予定で準備を進めております。

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