住江織物創立百周年記念サイト~住江物語り~
ロバート キャンベル氏が語っている様子

キャンベルところで、現在の事業の半分以上が自動車の内装材ですね。
吉川現在の市場シェアは40パーセントです。
キャンベル 日本国内の市場だけでなく、海外にも最近、積極的に出ていっていらっしゃるようですが。
吉川もう20年近くになります。タイ、アメリカ、中国、インドネシア。昨年は、インドでも本格的に生産を始めました。お客さまの目に一番触れるのは内装です。現地生産で、現地にあったデザインを作るという我々の責任がありますから、早いスピードでどんどん出て行かないといけません。
キャンベルグローバルな市場を見すえて海外でものづくりをしていくというのは必然だと思うのですが、それは百年も続いている企業の根幹を変え、企業そのものの在り方を変容していくことにつながりますね。
吉川変容しないと、日本人の文化は維持できないと思います。海外のことも知ってこそ、自分たちの良さもわかります。海外で通用していかなければ、日本での立ち位置もおかしくなってきます。
キャンベルとても示唆に富んだおっしゃり方だと思います。私の関わる出版業は、製品が日本語で書かれた本ですので、ほとんど内向きです。日本の報道もそうだと思うのですが、活字も映像もほとんど内向きの市場しか見ていない。だから素晴らしい本が、なかなか世界に紹介されていかない。そこそこの市場は日本国内にあるんですが、自分を成長させ変わっていくために、ひとまわりふたまわり世界を歩いて、世界のさまざまな状況の中でモノを作ったり、足元を見つめたりして、日本に立ち戻ることが大切という吉川さんのお話。東大の駒場キャンパスでぜひ授業していただきたい(笑)。これからの企業戦略として、何か語っていただけますか?
吉川マーケットの変化を見つめてビジネスモデルを作り込む。それが一番大事です。世界的にみて、環境問題が大きくアピールされていますから、環境にいい商品ならば海外に打って出るチャンスはあります。環境問題は自分たちの身にかかってきますから、とことん研究して先行していくべきだと思います。
キャンベル最後に、今後ぜひやってみたい夢のようなものがあれば。
吉川繊維にこだわらないものを考えています。

キャンベル繊維にこだわらないものとは?
吉川従来の繊維だけに固執したら、成長は自ずと限界がありますね。定款の事業目的に追加したバイオテクノロジーに基づく食品および医薬品用素材関連はその一つと考えています。リスクマネジメントはしっかりしたうえでの話ですが、企業は一見余計と思われることもしておかなければ、活力が生まれません。
キャンベルそれは、関西特有の発想かも!
吉川とんでもないことが、案外、関西から飛び出してきますよ。
キャンベル期待したいと思います。ありがとうございました。
吉川ありがとうございました。